フランス訪問その3
ご機嫌いかが、ケンジです。 フランス訪問その3はリヨンについて。今回のフランスでは「今のフランスを知る」というテーマ以外に、「地方のパン、南フランスのパンと文化に触れる」というテーマで訪れたこともあり、その足掛かりにローランのお店のあるリヨンに行くことにしました。リヨンはフランスの中央に位置する、パリに次ぐ第2の都市です。観光の名所としても人気の大きな町です。震災前にもリヨンには来たのですが、バタバタと何もできないまま終わったので、今回はじっくりと町を見たり、ローランと話をしたりと、ゆっくり過ごすことが出来ました。
どこの国でもそうですが、今のフランスはもともといろんな国の集まり。今は共通の言葉や習慣も、以前は地方によって違っていました。『だったら食の文化も当然違うだろうから、パン、菓子だって違うでしょ?』というのが二つ目のテーマの基。いうなれば、代表的なパリのパンではなく、地方の文化からパン、菓子を探ろうということです。そのテーマに沿ってどこまで何ができるかは分かりませんが、面白そうでしょ? ま、そこから仙台のお店で楽しいことができるヒントになればいいんですけどネ。 ベルクール広場やサンジャン大司教教会周辺をぐるぐる回りながら、色々ローランに案内してもらいました。老舗のモフのパン屋さんや、これまた超有名なモフのパティスリー。更にはサンジャン通り沿いの観光客向けのパン屋さんや、いろんな意味で古いパン屋さんなどなど。いろいろ食べて、見て、一つだけわかったことは、以前からマックスの言っていることは本当なんだなって事。真実がどこにあるのかは分かりませんが、日本人側から見る視点だけでいうと、エリックカイザーのパンはかなりレヴェルが高いって事。なんだかなぁ。嬉しいけど、嬉しくないような。 日本人が思い描くフランスのブーランジェリーと、現実を語るフランス人のブーランジェリー達。そこにある憧れ、ギャップ、違和感、疑問、あきらめなんかが、こうして現場を目の当たりにすることで、いろいろ納得。説明となると難しいんですけど。 それでも、リヨンのパンはまだパリに近い文化として存在するように見え、さすが美食の町といった感じです。パリもリヨンも都会なので、当たり前なのかもしれませんが、パンのレヴェルは高い。こんなこと言っちゃうと、地方はダメみたいで嫌だし、田舎の方が自然の中で残される良いパン文化が多くあってほしいんですけどね。なかなかね...。フランス訪問その4では更に南のエリアのお話です。お楽しみに。